AWS SAP 無料サンプル

AWS SAP·SAP-C02AWS公式ドキュメントの出典リンク付き・AI作成の問題演習

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Q1AWS Control Tower / Landing Zone難易度 高無料

ある企業が、これから50アカウント規模へ拡大予定のマルチアカウント環境を新規構築する。要件は次の通り。

  • ベースラインのガードレール(リージョン制限・ルート活動監視・暗号化必須等)を標準化して全アカウントに一貫適用したい
  • 新規アカウントのプロビジョニングを自己サービス的(セルフサービス)に、標準化された形で素早く行いたい
  • ガードレール違反や設定ドリフトを継続的に検知したい
  • 社内に専任の大規模SCP/CloudTrail/Config運用チームは無く、運用負荷は極力抑えたい

このマルチアカウント基盤の構築方法として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. AAWS Control Towerでランディングゾーンを構築し、事前定義済みのプリベンティブ/ディテクティブガードレールを有効化、Account Factoryで新規アカウントを標準化されたセルフサービスでプロビジョニングする
  2. BAWS Organizationsのみを有効化し、全アカウントに個別にカスタムSCPを手作業でアタッチする。ドリフト検知やアカウント払い出しの標準化は各チームが個別に実装する
  3. C各事業部に個別のAWSアカウントを作成させ、ガードレールの適用は各アカウント担当者の裁量に委ねる
  4. D単一のAWSアカウント内でVPCとIAMロールを事業部ごとに分離し、マルチアカウント化を回避する
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解説

AWS Control Towerは、Organizations・SCP・CloudTrail組織証跡・Config・IAM Identity Centerなどの基盤サービスを ベストプラクティスに基づいて自動構成し、事前定義された「ガードレール(プリベンティブ=SCPベース/ディテクティブ=Configルールベース/プロアクティブ=CloudFormation Hooksベース)」を 一括適用できるマネージドサービスである。

  • Account Factoryにより、標準化されたネットワーク・IAM Identity Center・ガードレール適用済みの新規アカウントを セルフサービス(またはAccount Factory for Terraform経由)で払い出せる。
  • ガードレールはプリベンティブ(SCPで拒否)・ディテクティブ(Config管理ルールで違反検知・ダッシュボード表示)・プロアクティブ(CloudFormation Hooksでプロビジョニング前にブロック)の3種を あらかじめ用意されたカタログから選んで有効化でき、自前でSCP文言やConfigルールを1から設計・保守する必要が大幅に減る
  • 組織全体のCloudTrail証跡・Config記録・集約ログ用S3バケットも自動構成されるため、運用負荷の小さいチームでも 一貫したガバナンス基盤を短期間で立ち上げられる。

「自前でOrganizations・SCP・CloudTrail組織証跡・Config Aggregatorを1から設計・実装する」アプローチも技術的には可能だが、 要件にある「運用負荷を抑えたい」「素早く標準化してセルフサービス化したい」に対してはControl Towerが本来の適用対象であり、 再発明を避けられる。

各誤答が違う理由
  • BSCPによるプリベンティブ統制はできるが、ディテクティブ検知(Config管理ルール)・標準化されたセルフサービスのアカウント払い出しは別途1から構築が必要で、要件の「運用負荷を抑えたい」に反する。
  • C一貫したガバナンス(要件の「標準化して全アカウントに一貫適用」)が担保できず、アカウントごとに設定がバラつくリスクが高い。
  • D50アカウント規模への拡大が前提の要件に反する。単一アカウント内分離はセキュリティ境界・課金分離・爆発半径の観点で大規模組織には不十分。
ひっかけ: 「SCPだけ自前で書けば十分(B)」という発想は、ガードレールのプリベンティブ面はカバーできてもディテクティブ検知・ アカウントプロビジョニングの標準化・ドリフト検知までは自前実装が必要になり運用負荷が大きい。Control Towerは Organizations+SCP+CloudTrail+Config+Account Factoryを束ねたガバナンスの「上位レイヤー」という位置づけを理解する。
AIが作成し、独立した検証を経た解説です(有資格者による監修は経ていません)
Q2AWS Organizations / SCP難易度 高無料

組織のセキュリティチームが、あるOU配下の全アカウントに対して恒久的なガードレールを設計している。SCP(サービスコントロールポリシー)の性質として正しい記述を2つ選べ

  1. ASCPはOrganizationsの管理アカウント自身にも適用され、管理アカウントのルートユーザーの操作も制限できる
  2. BSCPは対象アカウント内のルートユーザーを含む全プリンシパルに適用される。管理者権限を持つユーザーであってもSCPの明示的Denyから逃れることはできない
  3. CSCPをアタッチするだけで、記載したActionがそのアカウント内の全プリンシパルに対して自動的に許可されるようになる
  4. DSCPは権限の上限(フィルタ)として機能し、IAMポリシー側でAllowされている操作であってもSCPで許可されていなければ実行できない
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解説

SCPはAWS Organizationsのプリベンティブ(予防的)ガードレールであり、対象アカウントの実効権限の上限(フィルタ)を定める。

  • SCPは管理アカウント(旧マスターアカウント)自体には適用されない。管理アカウントに対してガードレールを効かせたい場合は、 管理アカウントの利用を最小限にする・別途Config/CloudTrailで監視する等の設計が必要になる。
  • SCPはそれ単体で権限を付与することは一切なく、IAMポリシー(アイデンティティ/リソースベース)側のAllowとの 共通部分(AND)が実効権限になる。SCPだけをアタッチしても何も使えるようにはならない。
  • SCPはルートユーザーを含む対象アカウントの全プリンシパルに適用される(管理者権限であってもSCPのDenyからは逃れられない)。
各誤答が違う理由
  • A誤り。SCPは管理アカウントには適用されない。管理アカウントに対するガードレールは別の設計(利用最小化・監視強化等)が必要。
  • C誤り。SCPは権限を付与しない。実効権限はIAMポリシー側のAllowとSCPが許可する範囲の共通部分になる。
ひっかけ: 「SCPは管理アカウントにも適用される(A)」「SCP単体で権限を付与できる(C)」はいずれも頻出の誤解。 SCPはメンバーアカウントに対する上限フィルタであり、権限の"源泉"にはならない点を混同しないこと。 また2026年時点でAWSは新しくDeclarative Policies(宣言的ポリシー)も提供しており、これはSCPと異なり 特定のサービスの構成(例:EBSのパブリックアクセスブロック、VPCのデフォルト設定等)を宣言的に固定する仕組みで、 SCP(アクション単位のAllow/Deny)とは適用範囲・目的が異なる別機能である。
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Q3一元課金(Consolidated Billing)難易度 高無料

ある企業のOrganizationsには、開発用・本番用・分析用の3アカウントがある。本番アカウントでのみ購入したCompute Savings Planと、開発アカウントでのみ購入したEC2リザーブドインスタンス(RI)の割引について、コスト管理チームから「他のアカウントの対象インスタンス利用にも自動的に割引を適用してコストを最適化したい」という要望が出た。この要件に関する説明として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. AOrganizationsで一元請求が有効な組織では、RIとSavings Plansの割引はデフォルトで組織内の全アカウントに共有される。特定アカウントを共有対象から外したい場合は管理アカウントの請求設定で個別に無効化できる
  2. BRIとSavings Plansの割引は、購入を行ったアカウント内でのみ適用され、他のメンバーアカウントの利用には一切適用されない
  3. C割引を他アカウントに共有するには、各アカウントに個別のIAMポリシーで billing:ShareDiscount のようなアクションを明示的に許可する必要がある
  4. DRIの共有はアベイラビリティゾーン指定の有無に関わらず常に組織内で共有されるが、Savings Plansは共有の対象外である
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解説

AWS Organizationsの一元請求(Consolidated Billing)を有効化すると、デフォルトで Savings PlansおよびRIの割引共有(sharing)が組織内の全メンバーアカウントに対して有効になる。

  • これにより、本番アカウントで購入したSavings Planの割引は、対象インスタンスファミリー/リージョンが一致すれば 開発アカウントや分析アカウントの利用分にも自動的に適用される(購入アカウントに閉じない)。
  • RIについても同様で、アベイラビリティゾーン指定なしのRI(リージョナルRI)だけでなく、AZを指定したRI(ゾーンRI)も 組織内の他アカウントへの割引共有の対象となる。ただしゾーンRIの割引が適用されるのは購入時に指定したAZと一致する 使用量に限られる点がリージョナルRI(AZを問わず一致すれば適用)と異なる。いずれにせよ「他アカウントに一切共有されない」 わけではなく、購入者以外のアカウントでの未使用リスクを減らせる。
  • この共有はデフォルトで有効だが、特定アカウントを共有対象から外したい場合は管理アカウントの「請求設定」でRI/Savings Plans共有を アカウント単位で無効化することもできる(例:他アカウントには使わせたくない専用購入がある場合)。

したがって、追加のコード実装や個別購入の付け替えを行わずとも、一元請求が有効な組織であれば標準機能として自動的に割引が共有される。

各誤答が違う理由
  • B誤り。一元請求配下ではデフォルトで組織内共有が有効になっており、購入アカウントに閉じない。
  • CそのようなIAMアクションによる共有設定は不要。割引共有は請求設定(Billing Preferences)のレベルで制御される機能であり、IAMポリシーで個別許可する仕組みではない。
  • D後半が誤り。Savings PlansもRIと同様にデフォルトで組織内共有の対象である(共有対象外ではない)。なお前半の「RIの共有はAZ指定の有無に関わらず常に組織内で共有される」自体は正しい説明であり、AZ指定(ゾーンRI)のRIも組織内の他アカウントへの共有対象となる(ただし割引が適用されるのは購入時に指定したAZと一致する使用量に限られる)。
ひっかけ: 「割引は購入したアカウントでしか使えない(B)」という誤解が典型的なひっかけ。一元請求+Organizations配下では デフォルトで割引が組織内共有されることを理解しているかが問われる。ただし「明示的に共有を無効化しているアカウントには適用されない」 という例外条件も併せて押さえる。
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Q4組織CloudTrail証跡難易度 標準無料

50アカウントの組織で、監査部門が「全アカウントの全リージョンのAPIアクティビティを、各アカウント担当者が個別に証跡設定を無効化・変更できない形で、一元的に1つのS3バケットへ集約したい」と要望している。この要件を満たす最も適切な設計を選べ。(単一選択)

  1. A管理アカウントから、全リージョン対象・組織全体に適用する組織用CloudTrail証跡(organization trail)を1つ作成し、ログ専用アカウントのS3バケットに集約する。メンバーアカウント側からはこの証跡を無効化・変更できない
  2. B各メンバーアカウントに個別のCloudTrail証跡を作成させ、各証跡のログをそれぞれのアカウントのS3バケットへ保存し、月次でログ専用アカウントへ手動集約する
  3. CAWS Configのアグリゲータを使い、各アカウントの設定変更履歴だけを集約する。CloudTrailのAPIアクティビティ記録は不要と判断する
  4. D管理アカウントのCloudTrail証跡だけを有効化し、メンバーアカウントのアクティビティは管理アカウントのIAMロールのCloudTrailログのみで代替する
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解説

AWS Organizationsの組織用CloudTrail証跡(organization trail)を、管理アカウントから作成することで要件を満たせる。

  • 組織用証跡は管理アカウントで一度作成すると、組織内の全メンバーアカウント(既存・将来追加分含む)に自動的に適用され、 各アカウントのAPIアクティビティ・全リージョンのイベントを記録できる(「すべてのリージョンに適用」を選択した場合)。
  • メンバーアカウント側からはこの組織用証跡を無効化・削除・変更することができない(管理アカウントのみが変更権限を持つ)ため、 「各アカウント担当者が個別に無効化できない」という監査要件を満たす。
  • ログの集約先S3バケットは通常、ログ専用アカウント(Log Archive)に作成し、バケットポリシーで 書き込みは許可するが削除・変更はできないよう最小権限で構成する。

各アカウントで個別にCloudTrail証跡を作成・管理する方式では、担当者が証跡を停止・改ざんできてしまい統制が効かない。

各誤答が違う理由
  • B各アカウント管理者が自分の証跡を無効化・削除できてしまい統制にならない。集約も手動で運用負荷・タイムラグが大きい。
  • CConfig アグリゲータはリソース構成変更の履歴であり、CloudTrailが記録する全APIコール(Read/Write双方)の監査証跡の代替にはならない。
  • D管理アカウント単体の証跡はメンバーアカウント内で発生するアクティビティを記録しない。組織用証跡として明示的に組織全体へ適用する必要がある。
ひっかけ: 「各アカウントに証跡を作らせてSNSで通知連携する(B)」は各アカウント管理者が証跡自体を無効化できてしまい、 「個別に変更できない」という統制要件を満たさない。組織用証跡はメンバーアカウント側から改変不能という性質が本問の核心。
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Q5アカウント分離戦略難易度 高無料

ある企業は現在、開発・ステージング・本番の3環境を1つのAWSアカウント内でVPCとタグだけで分離運用している。過去に開発環境の作業ミスで本番用IAMロールに誤って過剰な権限が付与される事故が起きた。今後同種の事故を防ぎ、かつ環境間のブラストラディウス(影響範囲)を最小化したい。最も適切な再設計方針を選べ。(単一選択)

  1. A開発・ステージング・本番をそれぞれ独立したAWSアカウントに分離し、OrganizationsのOU構成(Prod OU / NonProd OU)で環境ごとに異なる強度のSCPを適用する。環境間の正規連携はクロスアカウントロールの明示的な引き受けに限定する
  2. B単一アカウントは維持したまま、IAMポリシーの条件キーとリソースタグの命名規則をより厳密化し、レビュー体制を強化することで同種の事故を防ぐ
  3. C本番環境用に新しいAWS Organizationsの組織を別途作成し、開発・ステージングの既存組織とは完全に無関係な独立組織として運用する
  4. D本番用IAMロールにMFA必須の条件を追加するだけで、アカウント構成自体は変更しない
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解説

AWSのマルチアカウント戦略のベストプラクティスでは、環境(開発/ステージング/本番)はアカウントレベルで分離することが推奨される。 同一アカウント内でVPC・タグ・IAMポリシーの条件だけで環境を分けるアプローチは、IAM設定の1つのミスが全環境に波及しうるという 根本的な弱点を抱える。

  • アカウントごとの分離により、IAMポリシー・SCP・課金・サービスクォータ・CloudTrail証跡がアカウント境界で完全に独立し、 ある環境での設定ミスが他環境のリソースへ直接影響しなくなる(ブラストラディウスの限定)。
  • OrganizationsのOU構成で「Prod OU」「NonProd OU」のように分け、Prod OUには本番専用の厳格なSCP (例:特定のCLIプロファイル/踏み台からのみ許可等)を適用し、NonProd OUにはより緩やかな開発用SCPを適用するなど、 OU単位でガードレールの強度を差別化できる。
  • アカウント間の正規のデータ連携(例:ステージングから本番の匿名化データ取得等)が必要な場合は、 クロスアカウントIAMロール引き受けなど明示的な最小権限の経路のみを許可する。

これにより、単一アカウント内でタグ/条件キーだけに依存する脆い分離から、AWSの構造的な境界(アカウント)を使った堅牢な分離へ移行できる。

各誤答が違う理由
  • B運用改善にはなるが、構造的にはIAM設定1つのミスが全環境(同一アカウント内)に波及しうるリスクの根本原因が残る。ブラストラディウスの最小化にはアカウント境界による分離が必要。
  • C別組織にすると一元課金・一元ログ・SCPによる統一ガバナンスが分断され、全社的な可視性・管理性が低下する。通常は単一組織内でOUによって分離する。
  • DMFA強制は認証強化として有効だが、「環境間のブラストラディウス最小化」という要件には直接応えておらず、同一アカウント内の設定ミス波及リスクは解消しない。
ひっかけ: 「IAMポリシーの条件キー(タグ等)をより厳密に書けば同一アカウントのままでも防げる(B)」は運用上は改善だが、 1つのポリシーミス・タグ付け忘れが即座に全環境へ波及するリスクの構造自体は解消されない点がProfessionalレベルで問われる急所。 アカウント分離は「うっかりミスの影響範囲をAWSの構造的な境界で断つ」設計であることを理解する。
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Q6AWS Control Tower ガードレール難易度 高無料

AWS Control Towerのガードレールに関する記述のうち、正しいものを2つ選べ

  1. AプリベンティブガードレールはSCPとして実装され、許可されていないAPI呼び出し自体をブロックする
  2. Bディテクティブガードレールもプリベンティブと同様にAPI呼び出し自体をブロックし、非準拠リソースの作成を未然に防止する
  3. CディテクティブガードレールはAWS Config管理ルールとして実装され、既存リソースの非準拠状態を継続的に検知しダッシュボードに表示する
  4. Dガードレールはアカウント単位でのみ有効化でき、OU単位でまとめて適用することはできない
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解説

Control Towerのコントロール(ガードレール)は、プリベンティブ(予防的)ディテクティブ(発見的)プロアクティブ(事前予防的)の3種類がある。

  • プリベンティブガードレールは内部的にSCPとして実装されており、対象OU配下で許可されていない操作自体を API呼び出し時点でブロックする。
  • ディテクティブガードレールは内部的にAWS Config管理ルールとして実装されており、 既に存在するリソースの構成が準拠していない状態(non-compliant)を継続的に検知し、Control Towerダッシュボードに表示する。 ディテクティブガードレールはリソースの作成自体を止めない(発見後の是正は別途必要)。
  • プロアクティブガードレールは内部的にCloudFormation HookspreCreatepreUpdateハンドラ)として実装されており、 リソースがプロビジョニングされる前に非準拠を判定してブロックする。ただし効くのはCloudFormationスタック操作を経由した作成・更新に限られ、 コンソール・API・SDKからの直接操作には効かない。
  • ガードレールはOU単位で有効化する(アカウント個別ではなくOUに対して適用する設計)。
各誤答が違う理由
  • B誤り。ディテクティブガードレールはConfig管理ルールベースの検知機構であり、作成後の非準拠状態を検知するだけで作成自体は止めない。
  • D誤り。Control TowerのガードレールはOU単位で有効化する設計であり、OU配下の全アカウントに一括適用される。
ひっかけ: 「ディテクティブガードレールも違反リソースの作成をブロックする(誤答の1つ)」という混同に注意。 作成をブロックするのはプリベンティブ(SCP)とプロアクティブ(CloudFormation Hooks)で、ディテクティブは「検知して知らせる」役割にとどまる。 両者を一括りに「防止」と捉えないこと。また「ガードレールはプリベンティブとディテクティブの2種類」という古い理解にも注意=現在はプロアクティブを加えた3種類である。
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Q7AWS Organizations / SCP戦略難易度 高無料

ある組織のOrganizationsのルートには、デフォルトの FullAWSAccessEffect: Allow, Action: "*", Resource: "*")SCPがアタッチされたままになっている。セキュリティチームは、あるOU「Restricted」配下では許可された一部のサービスしか使わせない(明示的に許可したものだけを使える=allow-list方式)運用へ切り替えたいと考えている。この移行方法として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. A「Restricted」OUから FullAWSAccess SCPをデタッチし、許可したいサービス/アクションのみをAllowする新しいSCPを作成してアタッチする。基盤サービス(IAM/STS等)のAllow漏れがないよう事前に検証する
  2. BFullAWSAccess はルートにアタッチされたままで変更・デタッチできないため、禁止したいサービスごとにDenyステートメントを個別に積み上げていく
  3. CIAMの権限境界(permission boundary)を全IAMユーザー・ロールに個別にアタッチすることで、OU単位のSCPと同等のallow-list運用を実現する
  4. DRestricted OU配下のアカウントすべてに、S3バケットポリシーで許可サービスを列挙する
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解説

SCPの運用方針には大きく2つの戦略がある。

  • deny-list戦略(デフォルト):ルートに FullAWSAccess を残したまま、禁止したい操作だけを 個別のDenyステートメントで追加していく。「原則すべて許可、例外だけ禁止」の考え方。
  • allow-list戦略FullAWSAccess をデタッチ(または対象OUで無効化)し、代わりに 許可したいサービス/アクションだけを明示的にAllowするSCPを作成してアタッチする。「原則すべて禁止、例外だけ許可」の考え方。 ただし、SCPはそのOU配下の全アカウントの実効権限の上限になるため、必要なサービス(IAM、STS、CloudFormation等の基盤サービス含む)を Allow漏れさせると、正規業務まで止まってしまう点に注意が必要。

要件の「許可された一部のサービスしか使わせない」はallow-list戦略そのものであり、Restricted OUから FullAWSAccess をデタッチし、 許可したいサービスのみをAllowする新しいSCPをアタッチすることで実現する。

各誤答が違う理由
  • B前提が誤り。FullAWSAccessはOU/アカウント単位でデタッチ可能であり、要件の「一部のサービスしか使わせない」という allow-list運用にはデタッチが必要。deny-list方式のままでは網羅的な禁止が困難で漏れが生じやすい。
  • C権限境界はプリンシパル単位で設定するものであり、OU配下の全アカウント・将来追加されるアカウントも含めた一元的な制御にはならない。運用負荷も大きい。
  • DバケットポリシーはS3リソースへのアクセス制御に限定され、EC2やLambda等の他サービス全般の利用制限には使えない。
ひっかけ:FullAWSAccess はルートの必須ポリシーなので絶対にデタッチできない(誤答の1つ)」という思い込みに注意。 OU/アカウント単位でデタッチ可能であり、allow-list戦略ではこれが前提の操作になる。 またallow-list移行時にIAMやSTSなど基盤サービスのAllowを漏らすと、管理者自身も含め誰も操作できなくなる「締め出し」事故が Professionalレベルで頻出の落とし穴である。
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Q8一元ログ(Log Archiveアカウント設計)難易度 高無料

組織のログ専用アカウント(Log Archive)に、全アカウントのCloudTrailログ・Config記録・VPC Flow Logsを集約している。監査部門から「万一Log Archiveアカウントの管理者権限が攻撃者に奪取されても、既に格納済みの過去ログは一切削除・改ざんできないようにしたい」という要件が追加された。これを満たす設計として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. Aログ格納先S3バケットのバケットポリシーに、あらゆるプリンシパルからの s3:DeleteObject/s3:PutObject(上書き)を拒否するDenyステートメントを追加する
  2. Bログ格納先S3バケットでバージョニングを有効化した上でS3 Object Lockをコンプライアンスモードで有効化し、指定した保持期間中はルート/管理者を含め誰もオブジェクトの削除・上書き・保持期間短縮ができないようにする
  3. CCloudTrailログの保存先をS3からCloudWatch Logsのみに変更し、ログの改ざん耐性を高める
  4. DLog ArchiveアカウントのルートユーザーにMFAを必須化し、IAMユーザーのパスワードポリシーを強化する
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解説

「アカウント管理者権限を奪取されても既存ログを改ざん・削除できない」という要件は、S3のバケットポリシーやIAM権限だけでは満たせない (管理者権限があればIAMポリシー自体やバケットポリシー自体を変更できてしまうため)。この場合に有効なのがS3 Object Lockコンプライアンスモード)である。

  • S3 Object Lockをコンプライアンスモードで有効化すると、指定した保持期間中は、そのバケットのルート/管理者を含め いかなるユーザーもオブジェクトの削除・上書きができなくなる(保持期間の短縮や設定解除もできない)。
  • これはIAMポリシーの上位に位置するストレージレイヤーでの技術的強制(technical enforcement)であり、 「IAM権限を奪われても」という前提のシナリオに対して唯一有効な防御である。
  • Object Lockを有効にするにはバケットのバージョニングが必須である。バケット作成時に有効化できるほか、 2023年11月以降は既存バケットに対しても有効化できる(いずれもバージョニングの有効化が前提)。
各誤答が違う理由
  • A管理者権限を奪取されるシナリオでは、攻撃者がそのバケットポリシー自体を書き換えてDenyを解除できてしまい防御にならない。
  • CCloudWatch LogsもIAM権限で削除・変更操作が可能であり、それ自体がObject Lockのような技術的な削除不能性を提供するわけではない。保存先の変更だけでは要件を満たさない。
  • D認証強化は侵入自体のリスクを下げる有効な対策だが、「万一管理者権限を奪取された場合」という前提のシナリオには対応しておらず、奪取後の改ざん防止にはならない。
ひっかけ: 「バケットポリシーで s3:DeleteObject をDenyしておけば十分(誤答の1つ)」という発想が典型的な誤り。 管理者権限を奪取されるシナリオでは、バケットポリシー自体も攻撃者に書き換えられてしまうため防御にならない。 IAMやポリシーより下のレイヤー(ストレージ自体のロック機構)で技術的に強制することがProfessionalレベルで問われる急所。
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Q9AWS Organizations OU設計難易度 標準無料

新規にランディングゾーンを設計する企業が、OU構成の方針についてアドバイスを求めている。AWSのマルチアカウント戦略のベストプラクティスに沿ったOU設計方針として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. A基盤(Security/Infrastructure等)を格納するFoundational OUと、実際のワークロードを格納するWorkloads OUを分け、Workloads OU配下をさらにProd/NonProdのように環境単位で分割し、それぞれに適したSCP/ガードレールを適用する
  2. B社内の人事上の組織図(部署・チーム構成)をそのままOU階層としてミラーリングし、部署異動があるたびにOU構成も追随して変更する
  3. C全アカウントを1つのフラットなOUにまとめ、SCPは各アカウントへ個別にアタッチすることで柔軟性を最大化する
  4. DリージョンごとにOUを分割し、東京リージョン用OU・バージニアリージョン用OUのようにリージョン単位でガードレールを管理する
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解説

AWSが推奨するOU設計のベストプラクティスは、まず「基盤(Foundational)OU」と「ワークロード(Workloads)OU」を分ける ことから始める。

  • Foundational OUSecurity(ログ集約・セキュリティツール用アカウント)、Infrastructure (共有ネットワーク等)のような、組織全体を横断して必要になる基盤アカウントを格納する。ほぼ全組織で共通の構成になる。
  • Workloads OU:実際のビジネスアプリケーションが稼働するアカウント群。この配下をさらに Prod/NonProd(あるいは事業部・システム単位)に分割し、環境ごとに異なる強度のSCP・ガードレールを適用する。
  • OUの分割粒度は「組織構造そのものを模倣する」のではなく、ポリシー(SCP・ガードレール)の適用単位として意味のある分割 (同じポリシーを当てたいアカウント群をまとめる)を優先すべきとされる。
各誤答が違う理由
  • B組織図と1対1対応させると、人事異動のたびにOU再編・SCP再適用が発生し運用が破綻しやすい。OUはポリシー適用単位で設計すべきで、組織図の反映が目的ではない。
  • Cフラット構成では環境(本番/非本番等)ごとに異なる強度のガバナンスを一括適用できず、アカウント数が増えるほど個別管理の運用負荷が線形に増大する。
  • DOUはアカウント単位のグルーピングであり、リージョンという粒度とは直接対応しない。リージョン制御はSCPのaws:RequestedRegion条件キー等で行うのが適切。
ひっかけ: 「組織図(部署構造)をそのままOU構成に反映する(誤答の1つ)」という発想はよくある誤設計。 OUは「同じガードレール/SCPを当てたい単位」でグルーピングするものであり、人事上の組織図と1対1対応させる必要はない (むしろ部署異動のたびにOU再編が必要になり運用が破綻しやすい)。
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Q10AWS Organizations / RCP(Resource Control Policy)難易度 高無料

ある組織では、外部の取引先アカウントから招待されたリソース共有(クロスアカウントのS3バケットポリシーやIAMロール信頼ポリシー)によって、意図せず組織外のプリンシパルに機密データへのアクセスが許可されてしまうインシデントを懸念している。「組織内の全アカウントのリソース(S3バケット等)に対して、リソースベースポリシーで組織外プリンシパルへのアクセスを許可する記述があっても、それを組織レベルで一律に無効化したい」という要件がある。この要件に最も適した機能を選べ。(単一選択)

  1. A組織のルート/OUにRCP(リソースコントロールポリシー)をアタッチし、対象リソースのリソースベースポリシーが組織外プリンシパルへ許可を出していても、組織内アカウントプリンシパル以外へのアクセスを実効的に無効化するよう制限する
  2. B組織のルート/OUに、Resource: "*" の全リソースに対してあらゆるアクションをDenyするSCPをアタッチし、これによりリソースベースポリシーが組織外に開いている状態を無効化する
  3. C全アカウントのS3バケットにIAM Access Analyzerを設定し、外部共有を検知したら都度手動でバケットポリシーを修正する運用にする
  4. D組織内の全アカウントでS3バケットのパブリックアクセスブロック設定を有効化することで、組織外プリンシパルへのアクセスも含め一律に無効化する
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解説

SCPはプリンシパル側(呼び出し元)の実効権限の上限を定めるものであり、リソース側(S3バケット等)のリソースベースポリシーが 組織外プリンシパルへ許可を出すこと自体を制限する機能ではない。この種の「リソース側からの意図しない外部共有」を組織レベルで抑止するために AWSが提供するのがRCP(Resource Control Policy/リソースコントロールポリシー)である。

  • RCPはSCPと対になる仕組みで、組織内のリソース(S3、STS等の対応サービス)に対するリソースベースポリシーの実効的な許可範囲に上限を課す
  • 例えば「組織のアカウントID以外のプリンシパルへの許可は、リソースベースポリシーにいくら書かれていても無効にする」というRCPを 組織のルートやOUにアタッチすることで、S3バケットポリシーやIAMロールの信頼ポリシーが誤って組織外に開いていても、 実際のアクセスは組織内プリンシパルに限定される。
  • SCPだけでは「呼び出し元がそのアクションを呼べるか」しか制御できず、「リソース側が誰を許可しているか」というリソースベースポリシー由来の アクセス経路を組織レベルで塞ぐことはできない。
各誤答が違う理由
  • BSCPは呼び出し元プリンシパルの権限上限を定めるものであり、外部アカウントのプリンシパルが持つ権限自体には作用しない(外部アカウントは当該組織のSCP適用対象外)。リソースベースポリシー由来のアクセス経路は塞げない。
  • CAccess Analyzerは検知(ディテクティブ)の仕組みであり、検知後に手動修正が必要なため「一律に無効化」という予防的・自動的な要件を満たさない。
  • Dパブリックアクセスブロックは「パブリック(全世界公開)」アクセスを防ぐ機能であり、特定の組織外アカウント(プリンシパル指定)へのクロスアカウント許可までは制御対象にしていない。
ひっかけ: 「SCPを使えばリソースベースポリシー経由のアクセスも制御できる(誤答の1つ)」という混同が本問の核心的な罠。 SCP=呼び出し元プリンシパルの上限/RCP=リソース側が許可できる範囲の上限という役割分担を区別できるかが問われる (RCPはSAP-C02の新しめの出題範囲であり見落としやすい)。
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Q11アカウント分離戦略 / 新規アカウントベースライン難易度 高無料

Control Towerで管理されたランディングゾーンにおいて、新規メンバーアカウントをAccount Factory経由でプロビジョニングした際に自動的に構成される/適用される代表的な要素を2つ選べ

  1. A新規アカウントは自動的に組織用CloudTrail証跡の記録対象になり、APIアクティビティがLog Archiveアカウントへ自動集約される
  2. Bアカウントが属するOUに設定済みのプリベンティブ/ディテクティブガードレール(SCP/Config管理ルール)が自動的に適用される
  3. Cアプリケーション固有の業務用IAMロール・ポリシー一式が、想定される用途に応じてAccount Factoryにより自動生成される
  4. D新規アカウントには自動的に既存の全EC2インスタンスやRDSデータベースが複製される
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解説

Control TowerのAccount Factoryで新規アカウントを払い出すと、ランディングゾーンの標準ベースラインが自動適用される。

  • 新規アカウントは自動的に組織用CloudTrail証跡(organization trail)の記録対象となり、ログ専用(Log Archive)アカウントの S3バケットへAPIアクティビティが集約される(アカウント側で個別に証跡を作成する必要はない)。
  • アカウントが属するOUに紐づくガードレール(プリベンティブ=SCP、ディテクティブ=Configルール)が自動的に適用され、 追加のOU割り当て変更なしにベースラインの統制が効いた状態で払い出される。
  • 一方で、アカウント固有のVPCサブネット設計・アプリケーション用IAMロールの作成などワークロード固有の構成は Account Factoryの標準機能の範囲外であり、払い出し後に個別に構築する必要がある。
各誤答が違う理由
  • C誤り。Account Factoryが自動化するのは共通の基盤ベースラインであり、アプリケーション固有のIAMロール設計・作成は払い出し後に個別に行う必要がある。
  • D誤り。新規アカウントは空のベースライン環境として払い出され、既存の他アカウントのワークロードリソースが複製されることはない。
ひっかけ: 「新規アカウントのアプリケーション用IAMロールまで自動生成される(誤答の1つ)」という過大評価に注意。 Account Factoryが自動化するのは共通の基盤ベースライン(ネットワーク・IAM Identity Center・ガードレール・ログ集約)であり、 アプリケーション固有のIAMロール設計まではカバーしない。
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Q12AWS Organizations タグポリシー難易度 標準無料

財務部門から「全アカウント・全リソースで CostCenter タグのキー名の表記ゆれ(例:costcenterCost_Center 等)を無くし、正しい大文字小文字・許容値でタグ付けされているかを組織全体で監視・強制したい」という要望があった。Organizationsのこの要件に最も適した機能を選べ。(単一選択)

  1. AOrganizationsのタグポリシーで CostCenter キーの正しい大文字小文字表記・許容値を定義し、対象OU/アカウントにアタッチして非準拠タグを検知・レポートする。作成自体を強制的に止めたい場合はSCPと組み合わせる
  2. BSCPだけで CostCenter タグの表記ゆれを検証し、間違った表記のタグが付与された場合は自動的に正しい表記へ書き換える
  3. C各アカウントの管理者に、タグ付けルールをドキュメントで配布し目視でレビューしてもらう
  4. DAWS BudgetsでCostCenterタグ別の予算アラートを設定することで、間接的にタグの表記ゆれを解消する
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解説

AWS Organizationsのタグポリシー(Tag Policies)は、組織内のリソースに付与するタグの キーの大文字小文字・許容される値・準拠すべき形式を定義し、非準拠のタグ付けを検知するための機能である。

  • タグポリシーはOUやアカウント単位でアタッチでき、CostCenter というキーの正しい表記や、 許容する値のリストを定義できる。
  • タグポリシーにはレポートモードと強制(enforcement)モードがあり、 enforced_for(コンソールでは「このタグの非準拠オペレーションを防止する」)を指定すれば、 タグポリシー単体で、非準拠のタグ値によるリソース作成・タグ付け操作をブロックできる。 ただし強制できるのはタグポリシーがサポートするリソースタイプに限られる。指定しなければ検知・レポートにとどまり、 非準拠のタグをAWS Resource Groups の Tag Editor やコンプライアンスレポートで可視化して是正を促す運用になる。
  • ⚠️強制モードでも「タグが1つも付いていない状態での作成」は止められない(必須タグキーの欠落は対象外)。 「タグ未付与での作成」を禁止したいときこそSCPaws:RequestTag 条件でのDeny)の出番になる。
  • SCP単体では「タグの値が正しい表記かどうか」を判定するような柔軟な文字列検証はできず、タグポリシーの方が 表記ゆれの標準化という目的に適している。
各誤答が違う理由
  • BSCPは許可/拒否の判定のみを行い、タグ値の柔軟な検証・自動修正機能は持たない。表記ゆれの標準定義・検知にはタグポリシーが適する。
  • C手動運用は組織全体・継続的な強制力に欠け、アカウント数が増えるほどスケールしない。
  • DBudgetsはコスト監視・アラート機能であり、タグの表記そのものを標準化・検証する仕組みではない。
ひっかけ: 「タグポリシーは検知専用で、ブロックには必ずSCPが要る」という思い込みが罠。 enforced_for を指定した強制モードなら、タグポリシー単体で非準拠のタグ値による操作をブロックできる(対応リソースタイプに限る)。 逆に「タグが付いていない状態での作成」はタグポリシーでは止められず、ここがSCPの出番である(両者の役割分担を理解しているかが問われる)。
公式ドキュメント・関連AWS Organizations User Guide ― Tag policies
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Q13アカウント分離戦略 / ネットワーク接続設計難易度 高無料

Organizationsで30アカウント規模のマルチアカウント環境を構築中で、各アカウントのVPC同士を相互接続し、かつ将来のアカウント追加に対しても接続構成の変更を最小限にしたい。VPCピアリングをフルメッシュで構成する初期案に対し、アーキテクトから懸念が示された。この状況を踏まえた最も適切な代替設計を選べ。(単一選択)

  1. Aネットワーク専用アカウントにAWS Transit Gatewayを構築し、各アカウントのVPCをTransit Gatewayにアタッチするハブアンドスポーク型構成へ変更する。新規アカウント追加時は新しいVPCをアタッチするだけで済む
  2. B当初案通りVPCピアリングのフルメッシュを維持しつつ、ルートテーブルの管理をInfrastructure as Codeで自動化して運用負荷だけを下げる
  3. C各VPCにNATゲートウェイを配置し、インターネット経由で他アカウントのVPCへパブリックIP経由でアクセスさせる
  4. D全アカウントのVPCを単一の巨大なVPCに統合し、サブネットだけでアカウントを区別する
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解説

VPCピアリングは1対1の接続であり、n個のVPCを相互接続しようとするとフルメッシュでは n(n-1)/2 本の接続が必要になる(30 VPCなら435本)。この本数はアカウント/VPCの追加のたびに指数的に増大し、 経路制御・セキュリティグループ・ルートテーブルの管理が破綻しやすい。加えてVPCピアリングは推移的ルーティング (transitive routing)を許さないため、A-B、B-Cがピアリングされていても、AからCへは直接到達できない (追加でA-Cのピアリングが必要)という制約もある。

  • この課題に対する標準的な解決策がAWS Transit Gatewayである。Transit Gatewayを ネットワーク専用アカウント(Infrastructure/Network account)に構築し、各VPCをTransit Gatewayに アタッチする「ハブアンドスポーク型」構成にすることで、接続本数はVPCの数に比例(n本)で済み、 新規アカウント追加時も新しいVPCをTransit Gatewayにアタッチするだけで済む。
  • Transit Gatewayはルートテーブルを使ってVPC間・オンプレミス(Direct Connect/VPN経由)との経路を柔軟に制御でき、 本番/非本番の分離のようなセグメンテーションもTransit Gatewayのルートテーブル単位で実現できる。
各誤答が違う理由
  • B自動化しても接続本数自体はn(n-1)/2で増大し続け、推移的ルーティングができない制約も解消されない。根本課題(アーキテクチャのスケーラビリティ)には対処できていない。
  • Cインターネット経由の通信はプライベートなアカウント間接続として不適切でセキュリティ上のリスクが大きく、コスト・レイテンシの面でも非効率。
  • DVPCはアカウント境界をまたいで統合する概念ではない。各アカウントは独立したVPCを持ち、それらを接続するのがTransit Gateway等の役割である。
ひっかけ: 「VPCピアリングは追加コストがかからないので常に最適(誤答の1つ)」という早合点に注意。接続数のスケーラビリティと 推移的ルーティング不可という制約を踏まえると、多数アカウント規模ではTransit Gatewayによるハブアンドスポーク構成が Well-Architectedな設計として推奨される。
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Q14AWS Organizations / SCPによる離脱防止難易度 高無料

コンプライアンス部門が「メンバーアカウントの担当者が誤って、または悪意を持って自組織から離脱(organizations:LeaveOrganization)したり、CloudTrail組織証跡・Config記録を無効化したりできないようにしたい」と要望している。この要件を満たす最も適切な設計を選べ。(単一選択)

  1. A対象OU/ルートに、organizations:LeaveOrganization・CloudTrail/Configの停止/削除系アクション(cloudtrail:StopLoggingconfig:StopConfigurationRecorder等)をDenyするSCPをアタッチする
  2. B各メンバーアカウントのIAM管理者ロールから AdministratorAccess ポリシーを外し、代わりに PowerUserAccess ポリシーへ差し替える
  3. C管理アカウントで定期的にAWS Configのルールを実行し、メンバーアカウントが組織を離脱していないかを検知して通知する
  4. Dメンバーアカウントのルートユーザーのパスワードを管理アカウント側で一括管理し、パスワードを教えないようにする
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解説

この種の「メンバーアカウント側の担当者が組織のガバナンス基盤自体を無効化できないようにする」要件は、 SCPで明示的にDenyすることで実現するのが定石である。

  • 対象OU(または組織ルート)に、次のようなアクションをDenyするSCPをアタッチする。 organizations:LeaveOrganization(組織離脱)、cloudtrail:StopLogging/cloudtrail:DeleteTrail (組織証跡の停止・削除)、config:StopConfigurationRecorder/config:DeleteConfigurationRecorder (Config記録の停止・削除)などである。
  • これらのSCP DenyはOU配下の全プリンシパル(ルートユーザー・管理者含む)に及ぶため、 メンバーアカウントの誰であっても(メンバーアカウント側の操作だけでは)これらの操作を実行できなくなる。
  • なお、組織用CloudTrail証跡自体はもともとメンバーアカウント側から無効化できない設計だが、 アカウント固有に別途作成されたローカルの証跡やConfig記録機能までは、SCPで明示的に守らないと メンバーアカウント管理者が停止できてしまう点に注意する。
各誤答が違う理由
  • BPowerUserAccessでもIAM以外の大半の操作は可能であり、organizations:LeaveOrganizationやCloudTrail/Config停止操作を確実に阻止できるとは限らない。IAMポリシーの差し替えだけでは全プリンシパルへの一律の禁止にならない。
  • C検知的(detective)対策であり、離脱や証跡停止が発生した後に気づくだけで、それ自体を未然に防ぐ予防的統制にはならない。
  • Dルートユーザーのパスワードを知らなくても、メンバーアカウントのIAM管理者ロールからorganizations:LeaveOrganization等を呼び出すことは可能であり、根本的な防止にならない。
ひっかけ: 「メンバーアカウントのIAM管理者は自分のアカウントの範囲内なら何でもできるはず(誤答の1つ)」という思い込みに注意。 SCPはメンバーアカウントの管理者権限をも上回るガードレールであり、離脱防止・監視基盤の保護に使われる典型パターンである。
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Q15一元課金 / AWS Billing Conductor難易度 標準無料

SaaSベンダーが、顧客ごとに専用のAWSアカウントをOrganizations配下で払い出して分離している。この企業は、AWSから受けている自社のボリュームディスカウントやRI/Savings Plansの割引をそのまま顧客への請求額に反映させず、顧客ごとにカスタムの価格体系(独自マークアップやディスカウント)で按分請求(プロフォーマ請求書)を作りたいと考えている。この要件に最も適した機能を選べ。(単一選択)

  1. AAWS Billing Conductorで顧客アカウントごとのBilling Groupを作成し、独自のマークアップ/割引率を設定したカスタム価格計画を適用して、実コストとは別のプロフォーマ請求書を生成する
  2. BCost Explorerでタグ別のコスト配分レポートを作成し、そのレポートの数値をそのまま顧客への請求額として使用する
  3. C顧客ごとに全く別のAWS Organizationsの組織を作成し、それぞれ独立採算で契約を結び直す
  4. DAWS Budgetsでアカウントごとに予算アラートを設定し、予算超過時に自動的に顧客へ請求書を送付する
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解説

AWS Organizationsの一元請求は、実際の請求(コンソリデーテッドビル)に加えてAWS Billing Conductorという機能を使うと、 組織内アカウント群に対してカスタムの価格ルール(プライシングルール)を定義し、独自のプロフォーマ請求書(実際の課金ではなく 内部/顧客向けの参考請求書)を生成できる。

  • Billing Conductorでは「Billing Group」を作り、対象アカウント群に対してマークアップ率や独自の割引率を設定した カスタム価格計画を適用できる。これにより、実際にAWSへ支払う金額(自社のRI/Savings Plans割引を反映した実コスト)と、 顧客に見せる請求額(独自の価格体系)を分離して管理できる。
  • これは通常のConsolidated BillingやCost Explorerだけでは実現できない、再販(リセラー)・マネージドサービスプロバイダー向けの カスタム請求ユースケースに特化した機能である。
各誤答が違う理由
  • BCost Explorerは実コストの可視化ツールであり、独自のマークアップ・カスタム価格ルールを適用した請求書生成機能は持たない。
  • C組織を分けると一元請求によるボリュームディスカウント・RI/Savings Plansの共有メリットが失われ、要件(自社の割引を活かした按分請求)に反する。
  • DBudgetsはコスト超過の通知機能であり、価格ルールに基づく請求書生成機能ではない。
ひっかけ: 「Cost Explorerのタグ別コスト配分レポートで代替できる(誤答の1つ)」という発想に注意。Cost Explorerは実コストの可視化には 使えるが、独自のマークアップ・価格ルールを適用したプロフォーマ請求書を生成する機能は持たない。この用途に特化した 機能がBilling Conductorであることを押さえる。
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Q16AWS Organizations 委任管理者(Delegated Administrator)難易度 高無料

組織のセキュリティチームが、管理アカウント(Organizationsの管理アカウント)を日常運用で極力使わない方針を徹底したいと考えている。GuardDuty・Security Hub・IAM Access Analyzer・Config Aggregatorなど組織全体を横断する管理は、専用のセキュリティアカウントに委譲したい。この要件・仕組みに関する正しい記述を2つ選べ

  1. A管理アカウントから特定のメンバーアカウントを委任管理者として登録することで、そのアカウントからGuardDuty/Security Hub等の組織全体の設定・検出結果集約を管理できるようになる
  2. B委任管理者の登録・解除は必ず管理アカウントから実行する必要があり、セキュリティアカウント側から自分自身を委任管理者として登録することはできない
  3. C委任管理者に指定されたアカウントは、Organizationsの管理アカウントとしての役割を完全に引き継ぎ、新規アカウントの作成やOU編成も行えるようになる
  4. D委任管理者機能を使うと、対象サービスの利用料金の請求先が管理アカウントからセキュリティアカウントへ完全に切り替わる
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解説

多くのAWSセキュリティ/管理系サービス(GuardDuty、Security Hub、IAM Access Analyzer、Config、Firewall Manager等)は 委任管理者(delegated administrator)の仕組みをサポートしている。

  • 管理アカウントから、特定のメンバーアカウント(通常はセキュリティ専用アカウント)を委任管理者として登録すると、 以後はそのセキュリティアカウントから組織全体の該当サービスの設定・組織全体のビュー(例:全アカウントの検出結果集約)を 管理できるようになる。管理アカウントに日常的にログインする必要がなくなる。
  • 委任管理者の登録・解除自体は管理アカウントからのみ実行可能であり、委任先のセキュリティアカウント側から 勝手に他アカウントを委任管理者に指定することはできない。
  • これにより「管理アカウントは初期セットアップ・組織構造の変更など最小限の操作にとどめ、日常運用は専用アカウントに委譲する」 というベストプラクティス(管理アカウントの利用最小化)を実現できる。
各誤答が違う理由
  • C誤り。委任管理者はGuardDuty等の対応サービスの組織横断管理権限のみを持つのであって、Organizations自体の管理(新規アカウント作成やOU編成)まで引き継ぐわけではない。
  • D委任管理者は管理権限の委譲であり、請求(コンソリデーテッドビル自体の合算先)の仕組みを変えるものではない。
ひっかけ: 「委任管理者の登録自体もセキュリティアカウント側から自己申請できる(誤答の1つ)」という誤解に注意。 委任のトリガー(who delegates whom)は必ず管理アカウント側からの操作であり、セキュリティアカウント側は 委任された範囲内でのみ組織全体の管理を行える立場にとどまる。
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Q17アカウント分離戦略 / インシデント対応(隔離SCP)難易度 高無料

あるメンバーアカウントで、IAMユーザーの認証情報が漏えいし外部から不正利用されている疑いが浮上した。フォレンジック調査のため証拠保全は必要だが、そのアカウント内のリソース(EC2インスタンス等)はすぐには停止・削除したくない。一方で、攻撃者によるこれ以上のAPI操作(新規リソース作成やデータ持ち出し)は即座に止めたい。この状況に最も適した初動対応を選べ。(単一選択)

  1. A該当アカウントを隔離用のOUへ移動し、フォレンジックに必要な限定的な読み取りアクション以外をすべてDenyする厳格なSCPを適用する。EC2インスタンス等の既存リソースは停止せず保持し証拠保全を優先する
  2. B該当アカウントを直ちにAWS Organizationsから削除(Close account)し、外部からの一切のアクセスを遮断する
  3. C疑わしいIAMユーザーのアクセスキーを無効化するだけにとどめ、アカウントレベルの追加対応は行わずログ監視を継続する
  4. D該当アカウント内の全EC2インスタンスを直ちに終了(terminate)し、アタッチされたEBSボリュームも削除する
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解説

インシデント対応における標準的な初動パターンの1つが「隔離SCP(quarantine SCP)」の適用である。

  • 該当アカウントを一時的に隔離用のOU(例:Quarantine OU)へ移動し、ごく限られた許可アクション (フォレンジックに必要な読み取り系API、IAM/Organizationsの一部管理操作等)以外を全てDenyする厳格なSCPを適用する。
  • これにより既存のリソース(EC2インスタンス等)は起動したまま保持され証拠保全が可能な一方、 攻撃者(漏えいした認証情報を使う何者か)による新たなAPI呼び出しは、たとえIAMポリシー側で許可されていても SCPレベルでブロックされる。
  • アカウント自体をOrganizationsから削除(Close account)したり、EC2を停止・終了させたりする対応は、 証拠保全の妨げになる(メモリ状態の消失、S3ログの削除等)ためフォレンジック観点では避けるべき初動である。
各誤答が違う理由
  • Bアカウント削除はリソースの終了・データ消去を伴う場合があり、フォレンジック調査に必要な証拠(実行中のプロセス状態・ログ等)が失われるリスクが高い。初動としては不適切。
  • C漏えいした認証情報が複数(他のIAMユーザーやロールの認証情報含む)にわたる可能性があり、単一ユーザーのキー無効化だけでは他の侵害経路が塞がれない。アカウントレベルでの包括的な遮断が必要。
  • Dインスタンスの終了・ボリューム削除は証拠保全に反し、フォレンジック調査で必要となるメモリダンプ・ディスクイメージ等の揮発性/準揮発性データを失わせる。
ひっかけ: 「疑わしいアカウントは即座にOrganizationsから削除・隔離する(誤答の1つ)」という反射的対応に注意。 証拠保全(フォレンジック)の観点では、リソースを止めずにAPI操作だけをSCPで塞ぐ「隔離」が定石であり、 拙速な削除・停止は調査に必要な揮発性データ(メモリ・一時ログ等)を失わせるリスクがある。
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Q18AWS Organizations / SCP条件キー活用難易度 高無料

組織のセキュリティチームは、クロスアカウントでロールを引き受けて作業する運用者について、「誰が実際にそのロールを使って操作したか」をCloudTrailログ上で個人単位まで追跡できるようにしたい。現状はロール名(例:BreakGlassAdminRole)でしかログに残らず、複数人が同じロールを使い回すと個人特定ができない。この要件を満たす設計として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. Asts:AssumeRole呼び出し時にSourceIdentityパラメータへ個人識別子を設定させ、それ以降のすべてのAPI呼び出しのCloudTrailログに引き継がれるようにする。SCPでSourceIdentity未設定のAssumeRoleを拒否するガードレールも併用する
  2. BCloudTrailのデフォルトログに記録されるassumedRoleUserのロール名だけで、個人ごとの操作を十分に特定できるため追加設定は不要である
  3. C運用者ごとに個別のIAMユーザーを作成し、共有ロールの使用自体を廃止して、各自のIAMユーザーの認証情報を直接使わせる
  4. Dロールのセッション名(RoleSessionName)にランダムなUUIDを設定し、UUIDと申請書を突き合わせて事後に個人を特定する運用にする
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解説

複数人で共有するIAMロールを使う場合、CloudTrailのデフォルトのログには引き受けたロール名(assumedRoleUser)は残るが、 「元々誰がそのロールを引き受けたか」という個人識別情報は残らないのが課題になる。この課題を解決するのが STSのSourceIdentity機能である。

  • sts:AssumeRole 呼び出し時に SourceIdentity パラメータ(例:社員のログインIDやメールアドレス)を渡すと、 ロールを引き受けた後のすべてのAPI呼び出しのCloudTrailログに、このSourceIdentityの値が記録され続ける (ロールの多段引き受け=ロールチェイニングをしても伝播する)。
  • これにより、複数人が同じ共有ロールを使っていても、個々のAPI呼び出しがどの個人に紐づくかをログから特定できる。
  • ロールの信頼ポリシーで sts:SetSourceIdentity アクションを許可しておく必要があり、 かつSCP等でSourceIdentityが設定されていないAssumeRoleを拒否する」ようなガードレールを組み合わせることで、 設定漏れによる追跡不能な引き受けを防止できる。
各誤答が違う理由
  • B誤り。assumedRoleUserはロール(セッション名含む)の情報にとどまり、共有ロールを使い回す場合は個人まで一意に特定できない。SourceIdentityの明示設定が必要。
  • C一時的な共有ロール運用(Break-glass的な特権昇格)を廃止すると、最小権限・監査・ローテーションの観点でのメリットが失われる可能性があり、要件(個人追跡の実現)に対しては過剰かつ別の運用課題を生む。
  • DランダムなUUIDは申請書との突合という手動プロセスに依存し自動化されず、また改ざん・偽装のリスクもある。AWSネイティブに個人識別情報をログへ伝播させるSourceIdentityの方が堅牢。
ひっかけ: 「CloudTrailのデフォルトログだけで個人特定は十分できる(誤答の1つ)」という誤解に注意。 共有ロールのユースケースではSourceIdentityを明示的に設定しない限り、個人までは追跡できない (ロール名は記録されるが、それを引き受けた「元の人物」の情報は別途伝播させる必要がある)。
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Q19一元課金 / サービスクォータ管理難易度 標準無料

ある企業のOrganizationsには20の本番系メンバーアカウントがあり、各アカウントで個別にEC2のvCPUクォータ引き上げ申請を行う運用に手間がかかっている。この運用を効率化したい場合に最も適切なアプローチを選べ。(単一選択)

  1. AService Quotasのクォータリクエストテンプレートを管理アカウントで設定して新規アカウントへ自動適用させつつ、既存の20アカウントについてはRequestServiceQuotaIncrease等のAPIをスクリプト化して一括申請する
  2. B対象OUに、EC2のvCPU上限を引き上げるSCPをアタッチし、組織レベルで一括してクォータを引き上げる
  3. C各アカウントのIAM管理者に依頼し、Service Quotasのコンソールから個別にクォータ引き上げをリクエストしてもらう運用を継続する
  4. DAWS Trusted Advisorでクォータ使用率のアラートを設定し、閾値に達したら自動的にクォータが引き上げられるようにする
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解説

AWSのService Quotasには、Organizations統合の一環としてクォータリクエストテンプレート(Quota Request Template) という機能がある。

  • 管理アカウント(または委任管理者アカウント)から、特定のリージョン・サービスのクォータ引き上げ内容をテンプレートとして登録しておくと、 そのテンプレートに登録されたクォータ引き上げが、組織内の新規作成アカウントに対して自動的に適用される。 ただしこの自動適用の対象はあくまで新規作成アカウントであり、既存アカウントへ後から横断的に一括適用する ネイティブ機能ではない。
  • 既にある20の既存アカウントについては、テンプレートの対象外のため、Service QuotasのAPI(RequestServiceQuotaIncrease等) を使ってスクリプト化し、20アカウント分をまとめて自動申請する運用にすることで、コンソールから1件ずつ手作業で申請する 手間を削減できる。
  • SCPやRCPはクォータの引き上げそのものには関与しない(クォータは各アカウントのサービス側の制限値であり、ポリシーで 引き上げられるものではない)点に注意。
各誤答が違う理由
  • B誤り。SCPは権限(実行可否)の上限を定める仕組みであり、サービスクォータ自体の数値を変更する機能ではない。
  • C要件は「運用の効率化」であり、個別申請を継続する現状の非効率な運用を変えていない。
  • DTrusted Advisorはクォータ使用率の可視化・警告を行うが、クォータ引き上げ申請やその自動化を代替する機能ではない。
ひっかけ: 「SCPでクォータ引き上げを一括反映できる(誤答の1つ)」という誤解に注意。SCPは権限の上限を定めるものであり、 サービスクォータ(利用可能なリソース数の上限)自体を変更する機能ではない。また「クォータリクエストテンプレートが既存アカウントにも 自動で一括適用される」という誤解にも注意(テンプレートの自動適用対象は新規作成アカウントのみ)。既存アカウント分は Service QuotasのAPIをスクリプト化して申請する。
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Q20AWS Control Tower / 既存環境の移行難易度 高無料

ある企業には、Organizationsで管理されているが Control Tower は未導入の既存アカウントが15個ある。この既存環境にControl Towerを新規導入(enrollment)する際の考慮点として正しいものを2つ選べ

  1. A既存アカウントに独自のCloudTrail証跡やConfig設定が既にある場合、Control Tower標準のベースラインと競合しないか事前に確認する必要がある
  2. B既存アカウントの登録(enrollment)はアカウント単位またはOU単位で段階的に進み、登録が進むにつれて該当アカウントにControl Towerのベースライン(ガードレール等)が適用されていく
  3. C既存アカウントをControl Towerで管理するには、まず該当アカウントをOrganizationsおよびAWSから完全に削除し、Account Factoryで新規アカウントとして作り直す必要がある
  4. D既存アカウントの登録中は、そのアカウント内で稼働中のワークロード(EC2インスタンス等)を必ず停止しなければならない
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解説

Control Towerは「新規に組織を作る」だけでなく、既存のOrganizations環境に後から導入(landing zoneのセットアップ)し、 既存アカウントを個別に登録(enroll)することもサポートしている。

  • 既存アカウントをControl Towerに登録する前には、通常「Account Factory for Terraform (AFT)」やコンソールの 事前チェック機能で、既存のCloudTrail証跡・Config設定・IAMロールが Control Tower の想定と衝突しないか確認する必要がある (例:既存の独自CloudTrail証跡がある場合、Control Tower標準のものと重複・競合しうる)。
  • 既存アカウントの登録(enrollment)はアカウント単位、またはOU単位(該当OUを登録・再登録することで配下の既存アカウントをまとめて登録)で 段階的に進み、登録が進むにつれて該当アカウントにControl Towerのベースライン(ガードレール・ロール等)がデプロイされていく。 登録中は既存ワークロードの停止までは通常発生しないが、事前の設定衝突確認は必須である。
  • 一方で、「既存アカウントは登録前に一度削除して作り直す必要がある」というのは誤りで、 既存アカウントをそのまま登録できるのがControl Towerの既存環境移行機能の要点である。
各誤答が違う理由
  • C誤り。Control Towerは既存アカウントをそのまま登録(enroll)できる設計であり、削除・作り直しは不要。
  • D誤り。登録プロセスはガバナンス基盤(ガードレール・ロール等)の適用が中心であり、既存ワークロードの停止を必須とするものではない。
ひっかけ: 「既存アカウントはControl Tower導入のために一度削除して新規に作り直す必要がある(誤答の1つ)」という思い込みに注意。 Control Towerは既存アカウントをそのまま登録(enroll)できる設計であり、作り直しは不要(ただし既存のCloudTrail等の 設定衝突チェックは必要)。
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Q21Transit Gateway / RAMリソース共有難易度 標準無料

ある企業はAWS Organizationsで50個のメンバーアカウントを運用しており、各アプリケーションチームがそれぞれ自分のアカウントでVPCを作成している。ネットワーク部門は単一のTransit Gateway(TGW)を中央のネットワークアカウントで一元管理しつつ、各アプリケーションチームが自分のアカウントから自分のVPCをそのTGWへアタッチできるようにしたい。TGW自体のルートテーブル管理は引き続き中央のネットワーク部門が行いたい。この要件を最小の運用負荷で満たす設計として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. A中央のネットワークアカウントでTGWを作成し、AWS RAMでOrganizations配下の対象アカウント(またはOU)へ共有する。各アプリケーションチームは自分のアカウントから自分のVPCをTGWへアタッチする。TGWのルートテーブル操作は引き続き中央のネットワークアカウントのみが行う
  2. B各アプリケーションアカウントに個別のTGWを作成し、それらすべてを中央のネットワークアカウントのTGWとピアリング接続する
  3. C中央のネットワークアカウントのTGWに対するフルアクセスのIAMロールを各アプリケーションアカウントへ発行し、各チームがそのロールを引き受けてTGWのルートテーブルを直接編集できるようにする
  4. D各アプリケーションVPCと中央のネットワークアカウントのVPCとの間でVPCピアリングを個別に確立し、TGWは使用しない
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解説

複数アカウントにまたがってTGWのようなリージョナルリソースを使わせたい場合の標準的な仕組みはAWS Resource Access Manager(RAM)である。

  • 中央のネットワークアカウントがTGWを所有したまま、RAMでそのTGWをOrganizations配下の対象アカウント(または特定OU)に共有する。
  • Organizationsとの統合を有効にしておけば、共有された各アカウントは招待の個別承認なしに自動的に共有リソースを受け取れる。
  • 各アプリケーションチームは自分のアカウントから、自分が所有するVPCを共有されたTGWへVPCアタッチメントとして作成できる(ここは各アカウントの権限で実行可)。
  • 一方、TGWのルートテーブルの作成・関連付け・伝播設定はTGWの所有アカウント(中央のネットワークアカウント)側でのみ操作可能であり、中央管理のガバナンスを維持できる。

これによりTGW自体は1つのまま、アタッチメントの作成権限だけを各チームに委譲でき、TGWを人数分複製する必要がない。

各誤答が違う理由
  • BTGWを50個複製することになり運用負荷が増大する。中央で単一のTGWを一元管理したいという要件にも反する。
  • C各チームにルートテーブル編集権限まで渡すことになり、中央でルートテーブルを一元管理したいというガバナンス要件に反する。RAM共有はアタッチメント作成権限のみを委譲でき、ルートテーブルは所有アカウント限定のままにできる。
  • D50本のピアリング接続をフルメッシュまたはハブ型で個別管理することになり、TGWが解決しようとしているスケーラビリティ課題(N:N接続の複雑化)を再現してしまう。
ひっかけ: TGWはリージョナルの単一リソースであり、アカウントごとに複製するものではない。「各アカウントに個別のTGWを作りピアリングする」という発想は運用が煩雑化し、 本問が求める「単一のTGWを中央管理」という要件にも反する。RAM共有ならTGW本体は1つのまま、アタッチメント作成権限だけを配ることができる点を区別する。
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Q22Transit Gateway ルートテーブルによるセグメンテーション難易度 高無料

Transit Gateway配下に「本番」「開発」「共有サービス(AD・監視等)」の3種類のVPCが多数アタッチされている。要件は次の通り。

  • 本番VPC同士・開発VPC同士はそれぞれ相互に通信できる
  • 本番VPCと開発VPCの間は一切通信させない
  • 本番・開発どちらのVPCからも共有サービスVPCへは通信できる(逆方向も可)

この要件を、ルーティングレイヤーで確実かつスケーラブルに実現する設計として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. AすべてのVPCアタッチメントを単一のデフォルトTGWルートテーブルに関連付け、本番⇔開発間の通信はセキュリティグループとNACLだけで拒否する
  2. B本番用・開発用の2つのTGWルートテーブルを作成し、それぞれに対応するVPCアタッチメントを関連付ける。共有サービスVPCのルートは両方のルートテーブルに伝播させ、共有サービスVPC側のルートテーブルには本番・開発双方への経路を伝播させる。本番ルートテーブルには開発VPCのルートを、開発ルートテーブルには本番VPCのルートをそれぞれ伝播させない
  3. C本番VPCと開発VPCそれぞれに個別のTGWを新規作成し、共有サービスVPCだけを両方のTGWにアタッチする
  4. D本番VPCと開発VPCのCIDRをあえて重複させ、TGWが重複CIDR宛のルートを自動的にドロップする挙動を利用して分離する
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解説

TGWは複数のルートテーブルを作成し、各アタッチメントを任意のルートテーブルに関連付ける(association)ことができ、 さらに伝播(propagation)先のルートテーブルもアタッチメントごとに個別に選べる。これによりVRF(仮想ルーティングフォワーディング)に似た論理的な分離=セグメンテーションを構成できる。

  • 本番ルートテーブル:本番VPCアタッチメントを関連付け、本番VPC同士のルートと共有サービスVPCのルートだけを伝播/追加する(開発VPCのルートは伝播させない)。
  • 開発ルートテーブル:開発VPCアタッチメントを関連付け、開発VPC同士のルートと共有サービスVPCのルートだけを伝播/追加する(本番VPCのルートは伝播させない)。
  • 共有サービス側:共有サービスVPCのアタッチメントは本番・開発の双方のルートテーブルへルートを伝播させ、また共有サービスVPC自身のルートテーブルには本番・開発両方への経路を持たせる。

この構成により、本番と開発の間には(どちらのルートテーブルにも相手のルートが存在しないため)そもそも到達可能な経路自体が存在せず、 SGやNACLに頼らずルーティングレイヤーで確実に分離できる。大量のVPCがあってもルートテーブルの関連付け・伝播ルールで一括管理できるためスケーラブルである。

各誤答が違う理由
  • A単一ルートテーブルでは本番・開発双方の経路が互いに見える状態になり、SG/NACLの設定漏れがあれば越境してしまう。ルーティングレイヤーでの確実な分離になっていない。
  • CTGWを複数作成すると管理対象が増え運用が複雑化する。単一TGW内のルートテーブル分離だけで同じ隔離要件を満たせるため過剰な設計である。
  • DTGWは重複するCIDRを持つVPC同士のアタッチメント自体は作成できる。ただし同一ルートテーブルに双方のルートを伝播させても、より具体的な一致(最長プレフィックス一致)が優先されて一方の経路しか有効にならず、「自動的にドロップされる」わけでもない。挙動が不確定・宛先次第であり、意図的なセグメンテーション手段として成立しない。
ひっかけ: 「セキュリティグループやNACLで本番⇔開発間の通信をブロックすればよい」という発想は誤りではないが、 本問が求める「ルーティングレイヤーで確実に」を満たさない。SG/NACLはIPベースのアクセス制御であり設定漏れ・変更リスクが残るのに対し、 TGWルートテーブル分離は経路自体が存在しないため設定ミスによる越境が構造的に起こりえないという違いを理解しているかが問われる。
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Q23Transit Gateway アプライアンスモード難易度 高無料

複数のスポークVPCからのトラフィックを、TGWを介して中央の「インスペクションVPC」に集約し、サードパーティのステートフル・ファイアウォールアプライアンス(Gateway Load Balancer経由・各AZに1台ずつ配置)を通過させてからインターネットへ抜けるアーキテクチャを構築した。稼働後、まれに同一のTCPフローの往路と復路が異なるAZのファイアウォールインスタンスを経由してしまい、ステートフルインスペクションがセッション不整合でパケットをドロップする問題が発生している。この問題を解消する設計変更として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. AインスペクションVPCのTGWアタッチメントで「アプライアンスモード」を有効化し、フローの往路・復路が常に同一AZの同一アプライアンスインスタンスを通過するようにする
  2. B各スポークVPCのTGWアタッチメントで「アプライアンスモード」を有効化する
  3. C各AZのファイアウォールアプライアンスを1台に統合し、単一AZ構成にする
  4. Dファイアウォールアプライアンスをステートレスな構成に作り替え、セッション追跡を行わないようにする
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解説

アプライアンスモードを有効にしていないTGWは、トラフィックを発信元のAZに留めようとする(AZアフィニティ)。 AZを跨ぐのはAZ障害時か、そのAZにVPCアタッチメントのサブネットが無い場合だけである (VPCアタッチメント同士でECMPは行われない=CIDRが重複しないためTGWのVPCアタッチメントはECMP非対応)。 問題は、この「発信元AZに留める」挙動が復路にも同じように働くことである。復路は宛先側VPCのAZで発生するため、 TGWはそれをそのAZのインスペクションVPCへ送る=往路とは別のAZのアプライアンスへ着弾しうる。 そのアプライアンスは往路のセッションを知らないため、フローの非対称性(asymmetric routing)としてパケットがドロップされる。

  • この問題への解決策がTGWの「アプライアンスモード(Appliance Mode)」である。インスペクションVPCのアタッチメントでアプライアンスモードを有効にすると、 TGWは特定のフロー(5タプル)を宛先AZに関わらず単一のAZに固定してルーティングするようになり、往路・復路が常に同じAZの同じアプライアンスインスタンスを通過する(フロー対称性の担保)。
  • アプライアンスモードはアプライアンス(インスペクション)側のVPCアタッチメントに対して設定するものであり、スポークVPC側のアタッチメントに設定するものではない。

これにより、追加のロードバランサー変更や各AZ専用のルートテーブル分割といった複雑な構成を組まずに、TGWレベルの設定変更だけでステートフルインスペクションの整合性を確保できる。

各誤答が違う理由
  • Bアプライアンスモードはトラフィックを検査する側(インスペクションVPC)のアタッチメントに設定する機能であり、スポーク側に設定してもフロー対称性の問題は解消されない。
  • C単一AZ化は非対称性を回避できても、そのAZ障害時に全トラフィックが停止する単一障害点を生み、可用性要件を犠牲にする。マルチAZを維持したままの解決が望ましい。
  • Dステートフルインスペクション(不正な接続状態の検知等)というアプライアンス導入の目的自体を失うことになり、セキュリティ要件を満たさなくなる。
ひっかけ: 「スポークVPC側のアタッチメントにアプライアンスモードを設定する」という取り違えが典型的な誤り。アプライアンスモードはトラフィックを検査する側(インスペクションVPC)のアタッチメントに設定する。 また「ECMPを無効化すれば直る」という発想も誤りで、そもそもVPCアタッチメント間でECMPは行われていない。 原因は復路が宛先側のAZで発生し、そこでもAZに留められることであり、解決はアプライアンスモードによる「フローの単一AZ固定」である。
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Q24Transit Gateway リージョン間ピアリング難易度 高無料

東京リージョンのTGWとバージニア北部リージョンのTGWとの間で、TGWピアリングアタッチメントを確立してリージョンをまたぐVPC間通信を実現しようとしている。TGWピアリングの仕様・挙動として正しいものを2つ選べ

  1. ATGWピア接続では静的ルートを双方のTGWルートテーブルに明示的に追加する必要があり、ピアリング越しの動的なルート伝播(BGP等)は行われない
  2. BピアリングされたTGW間のトラフィックはAWSのグローバルネットワークバックボーン上を流れ、インターネットに露出しない
  3. CTGWピアリングは自動的に推移的(トランジティブ)ルーティングをサポートするため、TGW-A↔TGW-B↔TGW-Cとピアリングしていれば、追加設定なしにA↔C間も通信できる
  4. DTGWピアリングは同一AWSアカウントが所有するTGW同士でしか確立できず、異なるアカウントが所有するTGW間ではピアリングを利用できない
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解説

TGWピアリングアタッチメントは、VPCアタッチメントとはルーティングの扱いが異なる点に注意が必要である。

  • ルートの伝播はされない:VPCアタッチメントではTGWのルートテーブルへVPC側のCIDRが自動伝播(propagation)されるが、 ピアリングアタッチメントでは動的な伝播は行われず、双方のTGWルートテーブルに相手側CIDR宛の静的ルートを明示的に追加する必要がある
  • AWSグローバルネットワークバックボーンを利用:ピアリングされたTGW間のトラフィックはパブリックインターネットを経由せず、AWSの専用グローバルバックボーン上を流れる(リージョン間の物理層暗号化も提供される)。
  • 推移的(トランジティブ)ルーティングは提供されない:TGW-A↔TGW-B↔TGW-Cのようにピアリングを連結しても、TGWは受信したピアリングアタッチメント経由のトラフィックを別のピアリングアタッチメントへ自動転送しない。中継が必要な場合は各TGW側で個別の設計・静的ルート構成が必要になる。
各誤答が違う理由
  • CTGWは受信したピアリングアタッチメント経由のトラフィックを別のピアリングアタッチメントへ自動転送しない。A↔C間の中継は自動的には実現されない。
  • DTGWピアリングはアカウントをまたいで確立できる(ピアリング接続のリクエスト・承諾フローで異なるアカウント間でも可能)。同一アカウント限定という制約はない。
ひっかけ: 「ピアリングでもVPCアタッチメントと同様にBGPで動的にルートが伝播される」という誤解(誤答A相当)に注意。ピアリングは静的ルートが必須である。 また「複数のピアリング接続を連結すれば自動的に推移的ルーティングになる」という思い込み(誤答C相当)も典型的なひっかけで、TGWはトランジットハブとして別のピアリング越しにトラフィックを中継しない
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Q25Transit Gatewayによる集約型インターネットエグレス難易度 高無料

20個のスポークVPC(各2AZ構成)からのインターネット向け通信を、コスト最適化とセキュリティ統制のため中央の「エグレスVPC」に集約したNATゲートウェイ経由で行う設計にしたい。要件は次の2点。

  • 各AZをまたぐ不要なデータ転送(クロスAZ課金)をできる限り避ける
  • NATゲートウェイの単一障害点を作らない

この要件を満たす設計として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. AエグレスVPCの1つのAZに単一のNATゲートウェイを配置し、全スポークVPC・全AZからのトラフィックをそのNATゲートウェイへ集約する
  2. BエグレスVPCの各AZにNATゲートウェイとTGWアタッチメント用サブネットをそれぞれ配置し、各AZのTGWアタッチメントサブネットのルートテーブルは同一AZ内のNATゲートウェイへ 0.0.0.0/0 を向ける
  3. C各スポークVPCに個別にNATゲートウェイを配置し、TGWは使わずそれぞれが直接インターネットゲートウェイ経由でアウトバウンド通信する
  4. DエグレスVPCにNATゲートウェイを2AZに配置しつつ、TGWのルートテーブル側でACTIVE/STANDBYの優先度を設定し、通常時は片方のAZのNATゲートウェイのみを使用する
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解説

集約型エグレス(centralized egress)では、TGWのアタッチメントとNATゲートウェイの両方をAZごとに用意し、AZアフィニティ(affinity)を維持することが重要である。

  • エグレスVPCには各AZにNATゲートウェイを1つずつ配置し、TGWアタッチメント用のサブネットも各AZに1つずつ作成する。
  • 各スポークVPCの該当AZのルートテーブルで 0.0.0.0/0 をTGWへ向け、TGWのルートテーブルでエグレスVPCアタッチメントへ転送する。
  • エグレスVPC側では、TGWアタッチメントサブネット(AZ-a)のルートテーブルで 0.0.0.0/0 を同じAZ-aのNATゲートウェイへ向ける(AZ-bも同様に自AZのNATゲートウェイへ)。これによりAZをまたいだNATゲートウェイ利用を避け、クロスAZデータ転送料金の発生を防ぐ。
  • 各AZに独立したNATゲートウェイがあるため、1つのAZに障害があっても他AZのスポークVPCの通信には影響しない(単一障害点の排除)。
各誤答が違う理由
  • A単一のNATゲートウェイは単一障害点になり、かつ別AZのスポークからの通信は必ずクロスAZ扱いとなりデータ転送料金が余分に発生する。両方の要件に反する。
  • C中央集約という要件に反し、NATゲートウェイの台数・コストが増え、セキュリティ統制(一元的な出口監視・IP集約)もできなくなる。
  • DTGWルートテーブルにはACTIVE/STANDBYの優先度制御という概念はなく、常に稼働AZの片方だけを使う構成はもう一方のAZのスポークにクロスAZ通信を強いることになる。
ひっかけ: 「1つのAZにだけNATゲートウェイを置いて全スポークVPCで共有する」という設計は、コスト削減にはなるが単一障害点になり、かつ他AZからの通信はクロスAZデータ転送料金が発生する。 本問の2要件(クロスAZ回避・単一障害点排除)を同時に満たすには、各AZに独立したNATゲートウェイを配置しAZアフィニティを保つ設計が必要になる点を混同しないこと。
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Q26Transit Gateway / RAMリソース共有(サブネット共有)難易度 標準無料

プラットフォーム部門が中央のネットワークアカウントで1つのVPCとサブネット群を集中管理しており、30個のアプリケーションチーム(各自別アカウント)がそれぞれ独自のVPC/CIDRを持たずに、そのVPC内のサブネットへ直接EC2やRDSといったリソースを配置できるようにしたい。IPアドレス空間の消費を抑え、ネットワーク設定(ルーティング・NACL等)は中央で一元管理を続けたいが、リソースの請求・IAM権限はチームごとのアカウントに分離しておきたい。この要件を満たす設計として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. A中央のネットワークアカウントが所有するVPCの特定サブネットを、AWS RAMで各アプリケーションアカウントへ共有する。各チームは自分のアカウントの権限で共有サブネットへリソースを起動する。VPC/ルートテーブル/NACLの管理は所有アカウント側に一元化されたままにする
  2. B各アプリケーションアカウントに個別のVPC/CIDRを作成させ、それぞれをTGW経由で中央のネットワークアカウントのVPCと接続する
  3. C中央のネットワークアカウントのVPCへリソースを起動できるクロスアカウントIAMロールを各チームに発行し、各チームはそのロールを引き受けて中央アカウント名義でリソースを起動する
  4. D各アプリケーションチームにVPCピアリングを個別に確立させ、中央VPCのサブネットCIDRへの経路だけを提供する
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解説

これはVPCサブネット共有(VPC sharing)が想定するユースケースそのものである。VPCサブネット共有はAWS RAMを利用して実現する。

  • VPC所有アカウント(中央のネットワークアカウント)が、特定のサブネットをRAM経由で他のアカウント(参加者アカウント)に共有する。
  • 参加者アカウントは、共有されたサブネットへ自分のアカウントのIAM権限でEC2・RDS等のリソースを起動できる。リソースの課金は起動したアカウント側に計上される。
  • 各参加者アカウントは、同じ共有サブネット内であっても他の参加者が作成したリソース(ENI等)を参照・変更することはできない(可視性・権限は自分が所有するリソースに限定される)。
  • VPCそのもの・ルートテーブル・NACL・サブネットCIDRの管理は引き続き所有アカウント側で一元管理される。これにより新規VPC/CIDRを都度払い出す必要がなく、IPアドレス空間の消費とネットワーク設定の分散を防げる。
各誤答が違う理由
  • Bアカウント数分のVPC/CIDR払い出しが発生しIPアドレス空間を消費する。ネットワーク設定も各VPCで分散し、要件の「独自のVPC/CIDRを持たない」「中央で一元管理」に反する。
  • Cリソースが中央アカウント名義で作成されるため、チームごとの請求・IAM権限の分離という要件を満たせない。VPCサブネット共有ならリソース所有権はリソースを起動したアカウント側に残る。
  • Dピアリングでは相手のVPC内へ直接リソースを起動することはできず(あくまで別VPC間のネットワーク到達性の話)、要件である「共有サブネットへ直接リソースを配置する」を実現できない。
ひっかけ: 「各アカウントに個別のVPCを作りTGWまたはピアリングで接続する」という発想は一見自然だが、アカウント数分のVPC/CIDR払い出しが必要になりIPアドレス空間を消費し、 ネットワーク設定(ルーティング等)もアカウントごとに分散してしまう。本問の「独自のVPC/CIDRを持たずに」「中央で一元管理」という条件からはサブネット共有が正解筋であると読み取る。
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Q27ハイブリッドDNS(Route 53 Resolver)難易度 標準無料

オンプレミスのデータセンターとVPCがDirect Connectで接続されている。要件は次の2つ。

  • オンプレミスのDNSサーバーから、VPC内のRoute 53プライベートホストゾーン(app.internal)のレコードを名前解決できるようにする
  • VPC内のリソースから、オンプレミスのActive Directoryドメイン(corp.example.com)のレコードを名前解決できるようにする

これらを実現するために構成すべきRoute 53 Resolverのコンポーネントの組み合わせとして最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. AVPCにインバウンドエンドポイントを作成し、オンプレミスのDNSフォワーダーからそのエンドポイントIPへ転送する。VPCにアウトバウンドエンドポイントと corp.example.com をオンプレミスDNSへ転送するResolverルールを作成し、アウトバウンドエンドポイントに関連付ける
  2. BVPCにアウトバウンドエンドポイントだけを作成し、オンプレミスのDNSフォワーダーからそのエンドポイントIPへ転送する
  3. CVPCにインバウンドエンドポイントだけを作成し、corp.example.com 宛のクエリもそのインバウンドエンドポイント経由でオンプレミスへ転送する
  4. DオンプレミスとVPCの双方にRoute 53パブリックホストゾーンを作成し、インターネット経由で名前解決させる
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解説

Route 53 Resolverには方向の異なる2種類のエンドポイントがあり、それぞれ役割が明確に分かれている。

  • インバウンドエンドポイント:VPC側に作成し、オンプレミスからVPC内(プライベートホストゾーン等)へのDNSクエリを受け付ける入り口。オンプレミスのDNSサーバー(フォワーダー)の転送先として、このエンドポイントのIPアドレスを設定する。
  • アウトバウンドエンドポイントとResolverルール:VPC側に作成し、VPC内からオンプレミスへのDNSクエリを転送する出口。corp.example.com 宛のクエリをオンプレミスのDNSサーバーIPへ転送するResolverルールを作成し、アウトバウンドエンドポイントに関連付ける。

したがって「インバウンドエンドポイント(オンプレミス→VPC方向)」と「アウトバウンドエンドポイント+転送ルール(VPC→オンプレミス方向)」の両方を組み合わせて構成することで、双方向のハイブリッドDNS解決が実現する。

各誤答が違う理由
  • B方向が逆。オンプレミスからVPC側への問い合わせを受けるのはインバウンドエンドポイントの役割であり、アウトバウンドエンドポイントはVPCから外へ転送する用途。
  • Cインバウンドエンドポイントは着信専用でオンプレミスへの転送機能を持たない。VPCからオンプレミスへの転送にはアウトバウンドエンドポイント+Resolverルールが別途必要。
  • Dパブリックホストゾーンは公開DNSであり、社内限定の名前空間をインターネットに公開することになりセキュリティ上不適切。Resolverエンドポイントによるプライベートな相互解決が適切。
ひっかけ: インバウンドとアウトバウンドの方向を取り違えるひっかけに注意。「インバウンド=オンプレミスからの着信を受ける」「アウトバウンド=VPCから外(オンプレミス)へ転送する」という向きを逆に覚えると正答を選べない。
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Q28ハイブリッドDNS(Route 53 Resolverルールの中央管理)難易度 高無料

ネットワーク部門は、オンプレミスDNSへの転送ルール(corp.example.com → オンプレミスDNSサーバーIP)を中央のネットワークアカウントで一元管理しつつ、50個のスポークアカウントの各VPCへこの転送設定を適用したい。転送ルールの変更(オンプレミスDNSサーバーIPの変更等)は中央アカウントで1回行うだけで全スポークVPCに反映されるようにしたい。この要件を満たすために必要な操作を2つ選べ

  1. A中央のネットワークアカウントでアウトバウンドエンドポイントと corp.example.com のResolverルールを作成する
  2. B作成したResolverルールをAWS RAMで対象のスポークアカウント(またはOU)へ共有し、各スポークアカウント側でそのルールを自分のVPCに関連付ける(AssociateResolverRule)
  3. C各スポークアカウントで同一内容のResolverルールを個別に作成する(RAM共有は行わない)。これがResolverルールの標準的な中央管理方法である
  4. DRoute 53のホストゾーンVPC関連付け認可API(CreateVPCAssociationAuthorization / AssociateVPCWithHostedZone)を使ってResolverルールをスポークVPCへ関連付ける
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解説

Route 53 Resolverルールの中央管理・大量VPCへの適用は、AWS RAMでのルール共有+各アカウント側でのVPC関連付けという2段階の操作で実現する。

  • ルールの作成と共有:中央のネットワークアカウントでアウトバウンドエンドポイントとResolverルール(corp.example.com をオンプレミスDNS IPへ転送)を作成し、AWS RAMで対象のスポークアカウント(またはOU)へ共有する。
  • 各アカウントでのVPC関連付け:共有を受けたスポークアカウント側で、そのResolverルールを自分のVPCへ関連付ける(AssociateResolverRule)。RAMでの共有はルールを「利用可能」にするだけで、VPCへの適用(関連付け)は各アカウント側の操作が別途必要になる。
  • この構成にしておけば、オンプレミスDNSサーバーIPが変わった場合も中央アカウントのルールを1箇所修正するだけで、関連付け済みの全スポークVPCへ変更が反映される。
各誤答が違う理由
  • C個別作成でも動作はするが、オンプレミスDNSサーバーIPの変更時に50アカウント全てを個別修正する必要があり「中央で1回変更するだけで反映」という要件に反する。中央集約の効果が得られない。
  • DこのAPIはプライベートホストゾーンをクロスアカウントでVPCに関連付けるための仕組みであり、Resolverルールの共有・関連付けとは別の機能。Resolverルールの共有にはAWS RAMを使う。
ひっかけ: 「各スポークアカウントで同じ内容のResolverルールを個別に作成すれば同じ効果が得られる」という発想(誤答C相当)は技術的には動くが、変更のたびに50アカウント全てを個別修正する必要があり、 本問が明示する「中央で1回変更するだけで反映」という要件に反する。また「RAM共有だけで自動的に全VPCに適用される」という誤解(RAM共有の後にVPC関連付けの操作が別途必要)にも注意。
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Q29ハイブリッドDNS(プライベートホストゾーンのクロスアカウント関連付け)難易度 高無料

中央のネットワークアカウントが、社内共通の内部ドメイン internal.example.com のRoute 53プライベートホストゾーンを1つ所有している。このプライベートホストゾーンを、Organizations配下の50個の異なるスポークアカウントが所有するVPCへそれぞれ関連付けたい。この要件を満たす方法として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. A中央のネットワークアカウントで、対象VPCごとに CreateVPCAssociationAuthorization を実行して関連付けを許可し、各スポークアカウント側で AssociateVPCWithHostedZone を実行して自分のVPCとホストゾーンを関連付ける
  2. BAWS RAMでプライベートホストゾーンを対象の50スポークアカウント(またはOU)へ共有する
  3. Cinternal.example.com をRoute 53のパブリックホストゾーンとして作り直し、インターネット経由で全アカウントのVPCから名前解決できるようにする
  4. D各スポークアカウントに同一内容のプライベートホストゾーンを個別に作成し、レコードをそれぞれ手動で同期する運用にする
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解説

Route 53のプライベートホストゾーンはAWS RAMの共有対象リソースタイプではない点が本問の核心である。クロスアカウントでのVPC関連付けには、 Route 53が提供する専用の認可APIペアを使う。

  • ホストゾーンの所有アカウント(中央のネットワークアカウント)側で、対象VPC(スポークアカウントが所有)ごとに CreateVPCAssociationAuthorization を実行し、そのVPCの関連付けを許可する。
  • VPC所有アカウント(スポークアカウント)側で AssociateVPCWithHostedZone を実行し、認可されたホストゾーンと自分のVPCを実際に関連付ける。
  • この2段階の認可・実行フローにより、ホストゾーンの所有権は中央アカウントに残したまま、複数アカウントのVPCから同じプライベートホストゾーンを名前解決に使えるようになる。
各誤答が違う理由
  • BRoute 53のプライベートホストゾーンはAWS RAMの共有対象リソースタイプに含まれていない。クロスアカウントの関連付けにはRoute 53固有の認可APIを使う必要がある。
  • C社内限定の内部ドメインをパブリックホストゾーン化するとインターネットに公開されてしまい、情報漏えい・セキュリティ上のリスクが生じる。プライベートホストゾーンのまま複数VPCに関連付けるのが適切。
  • D50個のホストゾーンを個別に作成・同期する運用は変更の度に全アカウントへの反映漏れ(ドリフト)のリスクが高く、中央管理の目的に反する。
ひっかけ: 「TGWやサブネットと同様にAWS RAMで共有すればよい」という思い込みが典型的な誤り。プライベートホストゾーンはRAMの共有対象リソースタイプに含まれていない。 クロスアカウントのVPC関連付けはCreateVPCAssociationAuthorization/AssociateVPCWithHostedZoneという、Route 53固有の認可APIで行う点を区別する。
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Q30ハイブリッドDNS(Route 53 Resolver DNS Firewall)難易度 高無料

セキュリティ部門から、社内の全VPC(100個以上)に対し「既知のマルウェア・ボットネットC2ドメインへのDNS解決を一律ブロックし、それ以外は通常通り解決を許可する」というポリシーを中央から適用し、かつブロックされたクエリのログを監査用に残したいという要求があった。ネットワーク機器の追加や各VPCへのアプライアンス展開を避け、運用負荷を最小にしたい。この要件を最も効率的に満たす方法として最も適切なものを選べ。(単一選択)

  1. ARoute 53 Resolver DNS Firewallで、AWS管理のマルウェア/ボットネットC2ドメインリストを使ったブロックルールグループを作成し、各VPCへ関連付ける。クエリログをCloudWatch Logs/S3へ出力して監査に使う
  2. B各VPCのセキュリティグループとネットワークACLに、既知の悪性ドメインのFQDNを拒否ルールとして登録する
  3. C全VPCそれぞれにAWS Network Firewallのファイアウォールエンドポイントを配置し、ドメインベースのステートフルルールでDNSクエリをフィルタリングする
  4. DResolverのアウトバウンドエンドポイントを無効化し、VPC内から外部ドメインへのDNSクエリ自体を一律禁止する
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解説

DNSクエリの内容(ドメイン名)に基づくフィルタリングはRoute 53 Resolver DNS Firewallが最も軽量かつ目的に合致する機能である。

  • ドメインリストを作成し(AWS管理のマルウェア/ボットネットC2ドメインリストを利用可能)、これをブロックするルールグループを構成する。
  • ルールグループを各VPCに関連付けることでDNSクエリレベルでのブロックが有効になる。ルールグループ自体は一元的に作成・更新し、関連付けだけを各VPCに対して行えばよいため、100超のVPCへも運用負荷を抑えて展開できる。
  • クエリログをCloudWatch LogsやS3へ出力する設定を有効にすることで、どのクエリがブロックされたかを監査できる。

セキュリティグループやネットワークACLはIPアドレス・ポート単位の制御であり、ドメイン名に基づく制御はできない。AWS Network Firewallでもドメインフィルタリング自体は可能だが、 各VPCへファイアウォールエンドポイントを配置する必要がありインフラ・コスト・運用負荷が大きく、本問の「DNS解決の許可/拒否」という狭いスコープに対しては過剰な構成になる。

各誤答が違う理由
  • Bセキュリティグループ・NACLはIPアドレス/ポート単位の制御であり、ドメイン名(FQDN)を直接指定してフィルタリングする機能を持たない。
  • C機能的には実現可能だが、各VPCにファイアウォールエンドポイント(AZごと)を展開する必要がありインフラ・コスト・運用負荷が大きい。DNS解決の許可/拒否という狭いスコープにはDNS Firewallの方が軽量で適切。
  • Dアウトバウンドエンドポイントはオンプレミスへの転送用であり無効化しても外部ドメイン解決は止まらない。また一律禁止では正常な外部ドメインの解決までできなくなり要件の「それ以外は通常通り許可」に反する。
ひっかけ: 「セキュリティグループ/NACLで対応できる」という誤解に注意。これらはL3/L4(IP・ポート)ベースの制御でありドメイン名は扱えない。 また「AWS Network Firewallを各VPCへ展開する」は機能的には可能でも、本問の"アプライアンス展開を避けたい・運用負荷最小"という条件からはより軽量なDNS Firewallが適切と判断する。
AIが作成し、独立した検証を経た解説です(有資格者による監修は経ていません)

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